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英語が苦手だった私 ⑤

この続きです。

 

ケアンズにある保育園でボランティアを始めて3ヶ月くらい経った頃、園長先生からパートタイムで仕事をしないかという話がありました。

 

英語が苦手だった私

英語が苦手だった私②

英語が苦手だった私③

英語が苦手だった私④

 

私が日本で保育士としての勤務経験があった事とボランティアをしている様子を見て、ボランティアではなく有給の仕事として働く機会をもらえたことは、私にとってはとても嬉しいことでした!

 

 

英語での会話はわからない部分もありましたが、保育士として子どもを見守ること、保育すること、褒めたり声かけするタイミング、注意したり危ない事を止めるタイミングはオーストラリアの先生達も私も一緒でした。

あまりにタイミングが合い過ぎて、目を見合わせて笑ってしまうこともあるくらい!

それだけ通じるものがあり、国が違っても子ども達に対する思いや関わり方は変わらないんだなと感じました。

 

人手の足りないクラス、担任の先生が休憩に入る時やお休みの日に、そのクラスに入って保育しました。

 

 

子ども達も、数ヶ月一緒にいる私に慣れてきて、何かやって欲しいことがあれば持ってきたり、お友達とのやり取りで困ったことや嫌なことがあれば、私に伝えに来たりするようになっていました。

 

子ども達との関わりの中で、また先生達と子どもの様子を伝えあったり、ちょっとしたおしゃべりをする中で少しずつ、でも今思い返せばこの経験の中で、私はたくさん英語を学んでいました。

 

また、子ども達の保護者の方たちとの関わりが、私にとってはとてもいい経験となりました。

 

日本で保育士をしていた時は、お迎えに来た保護者の方に、その日の子どもの様子を伝えていました。

 

ケアンズの保育園でも同じように、保護者の方たちと挨拶を交わしたり、自分の伝えられる範囲でその日の子ども達の様子を伝えると、私の話すことを理解しようと一生懸命に聞いてくれたり、子どもの様子をきいて嬉しそうにしてくれました。

 

それだけではなく、日本人の私に興味を持って、いろいろ話してくれる方もいました。

 

 

 

ある保護者の方からは「うちの子が先生のこと好きだから、ベビーシッターをお願いできない?」と頼まれました。

 

オーストラリアでは子どもがいても夫婦2人の時間を楽しんだり、大事にしている人がたくさんいます。

その保護者の方も週に一度、夫婦2人で食事と映画を楽しみたいとの事でベビーシッターのお願いでした。

 

週に一度、早めに夕食を終えた子ども達と遊んだり、時には寝かしつけをしながら両親が帰ってくるまで一緒にお留守番をしていました。

オーストラリアの家庭に触れさせてもらい、そこの子ども達と深く関わることができました。

 

また、夫婦2人の時間を楽しんだり大切にしている、素敵な夫婦の形を見せてもらいました。

現地でベビーシッターをしたことは、私にとってとても貴重な経験となりました。

 

私がワーキングホリデーをした当時は、有給での仕事はビザの関係で3ヶ月単位でしかできませんでした。(今は半年できます。)

パートタイムの仕事を3ヶ月した後に、今後どうしようか考えました。

 

保育園側からはボランティアとして続けてくれたら嬉しいと言ってもらいましたが、ボランティアとしてこの保育園で過ごすか、別なことをするか…

しばらく考えていました。